はじめに
最近では電子化が進み、世の中が便利になる一方で身体を動かす時間が減り、運動不足になっている方が増えてきています。
最近椅子に座ってばかりで全然運動できてないな。
運動する時間が少ないと身体がどんどん硬くなっていくよね。今回はそんな人におすすめな運動を紹介していくよ。
特にデスクワークの方は1日のうちでほとんど動くことがなく、深刻な運動不足の状態に陥っています。すると、
いろいろな関節が痛む
身体が硬くなった
疲れやすくなった
といった症状を自覚しやすくなります。
しかし、なかなか1日のうちで身体を動かす時間を作ることは難しく、運動を始めてもなかなか長続きしない方がほとんどだと思います。
そこで今回はデスクワーク中に簡単にできる運動不足を解消する方法についてお伝えします。
デスクワークのデメリット
デスクワークで働いている方は現代にはとてもたくさんいます。このデスクワークですが、いっけん身体を酷使するわけでもなく、年齢が高くなってからもできそうな気がします。
しかし、現場で働いている方と比較してもっともデスクワークのデメリットは皆さんもおおいに感じていると思いますが、『運動不足』になります。
この運動不足によって身体を動かす時間が極端に減ってしまうことは様々な悪影響を身体に及ぼします。
デスクワーク中にトレーニングをするメリット
時間を有効に使うことができる
現代社会は仕事が大変でなかなか自分の時間を確保することができない人がとても多いです。また、仕事後は疲れてしまい、何もやりたくないと思う人も多いと思います。実は私もその一人で仕事後にさらにもうひと頑張りジムに行く気持ちの余裕がないのが現状になります。
そのため、仕事中やその隙間時間にトレーニングをすることによって自分の時間を削ることなく身体に刺激を与えることができます。そうすることによって仕事後は気にせずゆっくりと自分の時間を過ごすことができ有効的に時間を使うことができます。
身体に過度な負荷をかけずにトレーニングをすることができる
本格的にトレーニングをして身体を変えたい人は物足りないかもしれませんが、身体に少し刺激を入れたい方やほんの少し身体をシェイプアップしたいといった人にはデスクワーク中のトレーニングがおすすめです。
デスクワーク中に行うトレーニングは身体に過度に負荷をかける心配がないため、怪我や過度な負担を関節にかける心配がありません。また、特におすすめなのが部分的なシェイプアップを目指している人にとってはデスクワーク中のトレーニングがとても適していると思います。
デスクワークで身体を痛める要因
下半身の不動
デスクワーク中はほとんど足を動かすことはありません。そのため、下半身の特に末端は血行不良やむくみむくみを起こしやすくなります。
むくみについてはこちらの記事でも紹介していますので、興味のある方はぜひご覧ください。
長期的な猫背姿勢
デスクワークをやっていてよくみかける姿勢に猫背姿勢があります。
また、この猫背姿勢は内臓下垂になりやすく、消化不良や便秘、冷え症の原因になります。これはデスクワークをする際の座り方が大きく影響しています。
座るときにもっとも大切になるのが『骨盤の位置』になります。
皆さんが最も陥りやすい座り方が骨盤後傾位での座り方になります。
骨盤が後傾すると背中が過剰に丸くなり腰部の筋肉に負担がかかりやすくなります。
猫背についての記事はこちらでも紹介していますので興味のある方はぜひご覧ください。
足を組んで座っている
次に足を組んだ状態での座り方になります。
この座り方をすると骨盤が回旋し捻じれやすくなります。
このような座り方を長期的にされている方は骨盤の歪みを助長し、腰部だけではなく、肩や首、下半身などにも負担がかかりやすい状態となります。
頭部が前のめりになっている
デスクワーク中仕事に集中すると徐々に頭部が前のめりになっていきます。
首回りが疲れやすいという言う方はぜひこちらの記事もご覧ください。
デスクワークでなりやすいクリープ現象とは
デスクワークで最も問題になるのが同じ姿勢で長時間いることになります。そのときに生じるのがクリープ現象という状態です。
クリープ現象とは簡単に言うと組織が伸ばされ続けることによって本来の伸び縮みする筋肉や軟部組織の機能が低下し、徐々に組織がゆるんだままの状態になってしまうことをいいます。
この現象はデスクワークの方にとても起こりやすい症状の一つになります。
デスクワークをずっとやっていると仕事に集中することで上体が前のめりになり徐々に背中が丸くなってくると思います。すると背中にある組織は伸びた状態になります。
人間でいうと筋肉や筋膜、関節包、靭帯、椎間板などがこれにあたります。組織が慢性的に伸ばされることで、本来持つ伸縮機能が低下し、腰部の安定性が低下する状態がクリープ現象になります。そしてこのような状態が続くことによって腰痛リスクが高まることにつながります。
このクリープ現象の対処法は伸びている部位を縮め、縮まっている部位を伸ばすように身体を動かすことです。そのため、デスクワーク中に30分に一度は身体を少しでも動かしてリセットする時間を作ることがとても大切になります。
一日の歩数の目安
では皆さん一日にどのくらい歩くのが平均なのかご存じでしょうか。男女で若干平均歩数は異なりますが男性は平均8000歩、女性は平均6000歩になります。
私は仕事のある日は比較的動いているので大きな問題はないですが、休日はあまり動かないことが多く、ひどい時は1000歩以下のときもあります。
そのため、この動かない日が長期的に続いてしまうデスクワークの方は1日の運動量を確保することができず、身体のいろいろな部位が衰えてしまいます。
デスクワークで衰えやすい部位
肩甲帯
肩甲骨は胸郭の上に羽のように付いている三角形の骨になります。そしてこの肩甲骨は鎖骨とのみ関節を形成しているため、安定性のほとんどを周りの筋肉によって作り出しています。
デスクワークによって背中が丸くなった状態になると肩甲骨が通常よりも外側へ開いた状態となります。
すると、肩甲骨の内側にある筋肉は伸ばされ、反対に肩甲骨の外側にある筋肉は短縮します。
肩甲骨周囲の筋肉のバランスが崩れると肩甲骨の機能が低下し肩や首、腰など離れた部位にも負担がかかりやすくなります。
体幹
体幹は車でいうエンジンの役割があります。
そのため、体幹機能が低下すると身体全体に影響を及ぼしやすくなります。
今回のテーマでもあるデスクワークになるとほとんどの方は猫背姿勢になります。
すると腹部は短縮してしまい、効率よく体幹の力を発揮することができなくなります。
体幹の機能が低下すると、身体の安定性を他の部位で代償する必要があります。
そのため、肩や腰に過剰に力が入ってしまい、その部位を痛めてしまいます。
臀部
デスクワークの姿勢は基本座位になります。
そのため、常に臀部は座面に接地した状態になっているということです。
デスクワークによって地面に接地した部位は常に圧が加わり続けることで阻血状態になります。
すると、臀部にある筋肉の柔軟性が低下します。臀部の筋肉が硬くなることで骨盤の可動域が低下し姿勢が崩れてしまう要因となります。
また臀部には筋肉だけではなく、神経もたくさん存在します。
そのため、長時間の圧迫によって神経を刺激し、腰や下半身に痛みや痺れを伴いやすくなります。
下半身
デスクワーク中は基本的には下半身はほとんど動かしません。
そのため、筋肉による収縮がないことでリンパや血液が末端部に溜まりやすい状態となります。
すると、身体の循環が悪くなり、むくみや冷え性の原因となります。
また、下半身は移動や起居、起立動作を行うための土台です。そのため、不動によって下半身の筋力が衰えることで歩行や走行能力、片脚支持能力などが低下し、日常生活のふとした時に不安定と感じる場面が増えていきます。
はじめは気付かない程度のふらつきでも年齢を重ねていくとそれが大きなふらつきになっていき最終的に転倒や関節機能障害につながる可能性があります。
正しい座り方でインナーマッスルを刺激
お尻にある坐骨を感じる
正しい座り方を作るためには以下のことが重要になります。
正しく座るときは骨盤の坐骨というポイントでしっかりと座れているかを確認しましょう。
坐骨が坐骨にしっかりつくことで骨盤が立ち、脊柱の生理的なS字カーブができることでインナーマッスルがはたらきやすくなります。
胸椎の動きを感じる
座っているときに姿勢が崩れやすい人の特徴にフォワードヘッド(頭部が過剰に前にでてしまう)という問題があります。
この原因の一つは背骨の胸椎という部分が上手く動いていないことが挙げられます。
この胸椎は背骨の中で頸椎や腰椎とは異なり後ろに弯曲をしている部分になります。
そのため、この胸椎が硬くなると猫背を助長し姿勢が崩れやすくなります。
そのような人はまず胸の前に手を置きます。
その状態で胸を上下に向けたり、左右に動かしながら胸椎の動きを引き出していきます。すると頸椎と胸椎の配列が整いやすくなりフォワードヘッドを普段の生活の中でも軽減することができる様になります。
座るだけで理想的な身体に近づくおすすめな椅子
椅子に座る際にとても大切になるのが先ほどもお伝えしたざこつにたいじゅうがしっかりと乗っているかということです。この坐骨に体重が乗ることで背骨の自然なS字カーブが生まれ、身体の深層部にあるインナーマッスルに刺激が入りやすい状態を作ることができます。
そのため、
綺麗な姿勢を作りたい
ストレートネックを何とかしたい
腰痛を減らしたい
などのお悩みを人はこちらのアイテムはとてもおすすめになります。
前置きが長くなりましたが、私がおすすめする坐骨に体重を乗せやすくする椅子がアーユル・チェアーになります。
こちらの椅子は座面が通常の椅子と比較して3分の1程しかなく、その座面を跨ぐように座ることによって自然と坐骨に体重がかかりやすい環境を作り出すことができます。また、こちらの座面の形状は特許申請をされており、こちらのアーユル・チェアー独自の形状になります。
また、椅子自体の外見もとてもおしゃれで、仕事から家で気軽に使いたいというものまで幅広く商品をそろえているため、今の自分の状況に合った椅子を見つけることができます。
ぜひ一度自分の身体に合った椅子を見つけてもらえたらと思います。
座りながら体幹を鍛えるおすすめアイテム2選
なかなかトレーニングをするとなると気持ちがのらずに先延ばしになってしまうことがあると思います。そのようなときにおすすめなのが『ながらトレーニング』になります。
ながらトレーニングとは何かをしながらついでにトレーニングをするというものです。そのため、気持ちの面でストレスが少なく、手軽にトレーニングを行うことができます。
加圧シャツ
加圧シャツとは着用するだけで正しい姿勢へと身体をサポートし、さらに筋トレ効果も高めることができるという万能シャツになります。身体に適度な圧を加えることで体が引き締まって見え、さらに着用した状態でトレーニングを行うことでより筋肉への負荷を高めることができます。
デスクワーク中でも加圧シャツなら誰にもバレずに身体に負荷をかけることができるためとてもおすすめなアイテムになります。そして加圧シャツの中でも特に私がおすすめするのがこちらの商品になります。楽天売れ筋ランキングで1位から4位を独占しており、とても人気の高い商品になります。
バランスボールチェア
次に私がおすすめするとっておきのアイテムがバランスボールチェアになります。こちらの商品は適度な弾力があることで体幹の深層部にあるコアに刺激を与え、姿勢の改善や腰痛予防にとても効果のあるアイテムになります。
また通常のバランスボールとは違い、底面が平らになっていることで安定した椅子としての機能を保ちながらバランスボールの機能を兼ね備えたアイテムとなっております。
また、見た目もかわいく、デスクワーク中では座っているだけでも体幹に刺激を与えることができるためとてもおすすめ商品になります。
こちらの記事に正しい座り方のコツについてまとめてありますので、興味のある方はぜひご覧下さい。
デスクワーク中にバレずにできるトレーニング方法
胸式呼吸によるインナーマッスルへの刺激
座っているとついつい背中が丸くなりお腹の力が入りずらい状態となります。このような状態を避けるのにおすすめなのが胸式呼吸になります。
胸式呼吸とは鼻から息を吸ったときに肋骨が膨らむように動き、口から空気を吐くときに肋骨が締まるようにして呼吸をする方法になります。この呼吸を意識することでお腹らの力が入りやすくなり、座っているだけでお腹の深層部にあるインナーマッスルに刺激を入れることができます。
ぜひ今からご紹介するエクササイズの前にまず胸式呼吸をマスターして普段から腹圧を高める癖をつけましょう。
肩周りのトレーニング方法
デスクワークになると猫背になり、肩が巻き肩になりやすくなります。すると肩甲骨の安定性が下がり、肩に負担がかかりやすい状態となります。そのため、デスクワーク中にできる肩甲骨周りを安定させる方法について紹介します。
こちらは肩甲骨を安定させるのにおすすめ運動になります。
◇やり方 はじめに椅子を両端を持ちます。そうしたらやや体幹を前傾させながら手で座面を下に押し、お尻を少しだけ持ち上げます。 ◇ポイント この時のポイントは肩がすくみ、首が短くならないようにしっかりと肩を下げた状態で座面を押すということです。そうすることでデスクワークによって巻き肩や上がり肩になった肩甲骨を下方に下げながら安定させることができます。 ◇回数 このエクササイズを20回程行います。
体幹周りに効くトレーニング方法
1.まず坐骨をしっかりと座面に付けた状態で座ります。
2.次に下腹部の筋肉を使うイメージを持ち骨盤をゆっくりと後傾させます。骨盤を後傾したらゆ っくりと下腹部の力が抜けないようにしながら坐骨の位置まで戻ります。そうすることでぽ っこりお腹に効く下腹部のトレーニングを行うことができます。
次にくびれに効くトレーニングになります。
1.先ほどと同じように坐骨を座面に付けた状態で座ります。そうしたら、片側の坐骨に体重を移 しながらもう片側のお尻を座面から持ち上げます。
2.もう少し脇腹に効かせたいときは上体を横にスライドしながら片側のお尻を持ち上げるとさら にくびれに効かせることができます。 ◇ポイント この時のポイントは上体を横にシフトした時に両肩の高さが揃っていると体幹に効率的に刺激 が入りやすくなります。 ◇回数 この運動を左右20回程行います。
臀部に効くトレーニング方法
◇やり方 両側の膝の外側に手を添えていきます。その状態で手で膝が開かいなように抵抗をかけながら両膝を外側へ開くように力を入れます。 ◇ポイント この時のポイントは膝を開くときに、しっかりとお尻を締め、足の付け根から開く意識を持つことでより臀部に効かせることができます。 ◇回数 この運動を20回程行います。
下半身に効くトレーニング方法
1,まず座面に坐骨をしっかりと付けた状態で座ります。
2.次に膝の間に何か物を挟んだ状態でキープします。そうすることで内ももの筋肉に刺激を入れ ながら座ることが可能となり、脚痩せ効果や内ももを介して体幹筋を同時に鍛えることもでき ます。これは常に膝の内側に物を入れながらデスクワークができますので、とてもおすすめな 方法です。
次に猫背の方に特におすすめなもも上げになります。
◇やり方 左右交互に足の付け根から持ち上げていきます。このとき、背中が丸くならないように行うことでより効果が期待できます。 ◇ポイント ももを持ち上げるときしっかりと坐骨が座面についた状態でもも上げをすることで腸腰筋に刺激が入り、骨盤後傾位を改善することができます。 ◇回数 この運動を左右20回目標に行います。
こちらは腿の前や膝周りをスッキリさせたいという方は膝を伸ばす運動は効果的です。
◇やり方 膝をゆっくりと伸ばしていきます。このとき背中が丸くならないように気を付けましょう。 ◇ポイント 膝を動かすことによって膝蓋骨の滑走性が上がり、膝周りに刺激を加えることができます。 ◇回数 この運動を左右20回目標に行います。
◇やり方 座りながらゆっくりと両方の踵を持ち上げていきます。するとふくらはぎの筋肉に力が入るのが分かるかと思います。足のむくみがひどいという方は座りながら踵上げ運動がとても効果的です。 ◇ポイント 踵を持ち上げることによってふくらはぎの筋肉に刺激が入り、足の末端部の循環を高めることができます。 ◇回数 この運動を20回目標に行います。
最後に
皆さんいかがでしたか。運動不足による身体の不調はある意味現代病かもしれません。今の時代身体を動かすのにもジムでお金を払って運動をしなければならない時代になりつつあり、そのような現状からも運動不足になる方が増えてきている一因だと思います。
- なかなか運動をする時間がとれない
- お金をかけてまで身体を動かしたくない
- 疲れてそもそも運動をする気力がない
このような方はぜひデスクワーク中に誰にも気づかれずにこっそりと運動をはじめてみましょう。
今後も皆さんのお身体の悩みを解決できるようにブログを更新していきますので、興味のある方はぜひご覧下さい。
コメント