肋骨の開きが狭い方は胃下垂のリスクが高い。自身で肋骨の広がりを確認してみよう。

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体幹(胸部・腹部・腰背部)

はじめに

内臓は身体の胸郭という肋骨でできた籠の中に収められています。

現代では姿勢が悪い方がとても増えました。すると胸郭の形も変化し内臓の収まるスペースが減少することで内臓下垂やさまざまな不調をきたしやすくなります。

今回はその中で胃下垂になりやすい胸郭の形について説明していきたいと思います

肋骨下角について

肋骨下角とは、左右の第10肋骨が中央で織りなす角度です

正常数値は70度から90度といわれています。

肋骨下角が狭い方は胃下垂になりやすい理由

肋骨下角が狭いと腹腔内のスペースが減少します。

すると胸郭内にある内臓の収まるスペースもなくなり、結果的に内臓下垂になりやすい状態となります。

つまり、肋骨下角が標準よりも狭い方は胃下垂のリスクが高くなります

また、ゆっくり深呼吸をした時に肋骨の開きに左右で差がある場合や開きがあまりみられない場合も胸郭の柔軟性に問題があるため同様に胃下垂のリスクが高くなります。 

あばらの出方に左右差がないか

肋骨の出方に左右差がある方は胸郭が捻れている可能性があります。

普段の生活でどちらか一方の手をよく使う、横座りや身体を捻った状態でテレビを観る習慣があるなど身体が捻れた状態を無意識にとっている方は要注意です。

一度お風呂などで自分の肋骨の出方に左右差がないか確認してみましょう。

もし明らかに左右差があるという方は胸郭の捻じれによりその内部にある内臓にも捻じれのストレスがかかっている可能性があります。

胸郭の動き方

ポンプハンドル運動:  上位胸郭は上下の動き

主に上側の胸郭の動きになります。

吸気時に胸骨を前上方へ押し上げそれに伴い上側の胸郭を上方に持ち上げます。呼気では反対の動きになります。

バケツハンドル運動:  中位胸郭は側方の動き

主に下側の胸郭の動きになります。

吸気時に下側の肋骨が横に広がるように動きます。呼気では反対の動きになります。

ピンチハンドル運動:  浮遊肋骨の動き

肋骨は全部で12対ありますが、そのうち1から10番目の肋骨は胸骨もしくは肋軟骨によって胸郭に固定されています。しかし、11番目と12番目の肋骨は固定されておらず宙に浮いたような状態となっています。

そのため、呼吸の際に吸気時にはクワガタの角が開くような動きをします。

 第11肋骨は、第12肋骨はで示しています。

肋骨下角の広がりチェック方法

肋骨の下側に手を沿わせ肋骨の開きがしっかりあるか、もしくは左右非対称ではないかを確認します。

私は若干右側の肋骨の角度が少なくなっています。

2つ目は手をバンザイしてみましょう。バンザイをすることによって外腹斜筋と腹直筋が伸張されます。

そのため、手をバンザイした時に肋骨下角が狭くなった場合は外腹斜筋や腹直筋上部の硬さが影響している可能性があります。

横隔膜を押し上げる腹部の筋肉

呼吸に伴い横隔膜が動き腹圧が高まることは知っている方は多いと思います。

しかし、腹圧を高めるために腹部にある筋肉もその手助けをしています。

筋肉の走行でわかる肋骨下角との関係

肋骨下角を狭める作用のある筋肉は外腹斜筋上部腹直筋になります。

反対に肋骨下角を広げる作用のある筋肉は内腹斜筋になります。

そのため、腹部の筋肉が硬いことで肋骨下角が狭くなっている人は外腹斜筋腹直筋上部のストレッチが大切になります。

内臓下垂に対して重要になるのは肋骨の状態だけではなく、骨盤の位置もとても重要な要素となります。ぜひこちらの記事もあわせてご覧ください。

腹部の筋肉以外で肋骨下角が狭くなる要因

  • 胸椎の後弯
  • 肩甲骨の外転
  • 骨盤の後傾

肋骨下角を広げるストレッチ

外腹斜筋ストレッチ

まず手を肩の高さに広げ、膝を立てた状態で仰向けになります。

次に両膝をどちらか一方に倒します。その状態で上にある足を図のように身体に近づけながら体幹をさらに捻じります。この時肩が床から離れないように注意しましょう。

この状態で30秒程ゆっくり深呼吸をして脇腹にある外腹斜筋をストレッチします。

腹直筋上部ストレッチ

うつ伏せの状態でゆっくり手で床を押し上体を持ち上げます。この状態でゆっくり深呼吸をして肋骨下角辺り付着する腹直筋上部をストレッチします。

息を吸った時にもっとも腹筋上部が伸張する感覚が得られると思います。

最後に

肋骨の動きは体幹の安定性や内臓機能に大きく関わりがあります。

普段意識をしながら呼吸をしている方はほとんどいないと思います。

しかし、ご自身の呼吸はしっかりできていますでしょうか。

肋骨がしっかり動いていますか。喫煙や不良姿勢、暴飲・暴食などさまざまな原因で呼吸状態は悪化します。

すると肋骨の動きはたちまち低下しさまざまな身体の不調をきたします。

今回ご紹介した方法でご自身の肋骨の動きを確認してみてください。

もし、異常があればしっかりとストレッチを行い、普段の生活を見直す必要があります。これからは治療ではなく、予防という視点をしっかりと持って身体と向き合いましょう。

本日もご覧いただきありがとうございました。

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