生理痛や生理不順でお悩みの方必見。良くない3パターンの基礎体温の状態を知り、自宅でも簡単にできる卵巣ケアの方法について。

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はじめに

 今日は女性にしかない卵巣についてお話ししたいと思います。

卵巣は女性にとって特別なものです。月経や排卵、妊娠に大きく関わりがあり、それは身体の状態によって大きく影響を受けます。

質問する人
質問する人

私はなかなか周期が安定しないのよね。

内臓小僧
内臓小僧

女性はちょっとした刺激でも周期が乱れやすいから本当にデリケートだよね。そんなときは女性ホルモンに関係する卵巣のケアがとても大切だよ。

生理痛がひどい、肌荒れがひどい、不妊症など女性の特有の悩みを抱えている人は少しでも卵巣の大切さを知ってもらえたらと思います。

そこで、本日は卵巣の基礎知識と自分でできる卵巣の機能を高めるセルフケアの方法についてお伝えしたいと思います。

卵巣の機能について

 卵巣は子宮の両側にある3㎝程の組織で図ので囲った部分です。卵巣には大きく2つの機能があります。

【卵巣の機能】

・卵子を生成しそれを成熟させ排卵させる

・性ホルモンの分泌

卵子ができる過程

 卵巣にはいくつかの卵胞という組織があり、さらにこの卵胞の中には卵子のもとになる卵が存在します。分かりやすくいうと卵胞は卵子を取り囲む袋のようなものです

ホルモンの作用によって卵巣の中で卵胞が成熟すると腹腔内へ卵子を排出し排卵に至ります。卵子を排出した後の袋だけになった卵胞は黄体という組織に変わりエストロゲンやプロゲステロンといったホルモンを放出して子宮内膜の発達を促します。

卵巣の中には排卵に至らなかった複数の卵胞がまだ存在しますが、最終的に成熟する卵胞は一つでそれ以外の卵胞は排卵に伴い消失します。

卵巣から分泌されるホルモン

 エストロゲン

卵巣上皮にある顆粒膜細胞から分泌され、卵胞の発育に伴って分泌も増加します。

このホルモンはいわゆる女性ホルモンといわれるもので女性らしい身体の発育を促す作用があります。

また発情を誘発することから発情ホルモンともいわれています。

プロゲステロン

排卵後の卵胞が変化した組織である黄体から分泌されます。

エストロゲンと共に働き性周期をコントロールして子宮粘膜の分泌腺を発達させます。

また受精卵の子宮着床,妊娠持続に働くため、プロゲステロンが不足すると流産や月経困難、子宮出血のリスクが高くなります。

基礎体温の変化

女性は身体の調子をみるときに基礎体温を測る方が多いと思います。

基礎体温とは、生命を維持するのに必要最小限のエネルギーしか消費していない安静時の体温をいいます

つまり、寝ている間の体温を指していますので、朝起きて、すぐに舌の下で検温することが大切です。

基礎体温は月経開始から排卵までの期間に卵胞が発育する卵胞期黄体が形成される黄体期に分かれます。卵胞期は低温相となり黄体期は高温相となります。

このとき重要なのはおおまかでも高温期と低温期がしっかりとあり2相性であることが大切になります。

おすすめの体温

まず基礎体温ではなく、通常の生活をしている時の体温についてお話します。

身体の免疫機能が働きやすい体温は一般的に36.5度以上といわれております。

しかし、現代では平熱が35度台という方がとても増えました。この35度台は免疫機能が低下し身体の状態にさまざまな悪影響を及ぼします。

今回取り上げている卵巣においても体温が低いと卵子がしっかりと成熟せず女性ホルモンの放出も低下してしまう原因となります。そのため、平熱は36.5度以上を目指すことが大切になります。

もう一つが女性には基礎体温において高温期と低温期というものがあります。重要なのはこの基礎体温における高温期と低温期の温度差の平均が0.3度以上あるかということです。

この高温期と低温期がしっかりあることで排卵がしっかりと行われているのか判断することができます。 

良くない3パターンの基礎体温

低温期が長い

基礎体温における高温期と低温期の温度差が少なく、特に低温期で推移する期間が長い場合、月経に伴う排卵がうまく起きていない可能性があります。

もともとの体温自体が低い

 先ほども言ったように平熱が35度台の方は免疫機能が働きにくくなっています。

ストレスや不摂生な食事、運動不足などにより自律神経の働きも悪くなっている可能性があります。

自律神経のバランスが崩れると卵巣自体に供給される血流も低下し卵巣の機能低下につながります。

高温期が短い

 排卵後の卵胞が黄体に変化しホルモンをうまく分泌できていない可能性があります

ホルモンが分泌されないと子宮の状態にも影響を及ぼし妊娠を阻害する原因となります。

私が臨床で感じる卵巣機能が落ちている方の特徴

私が普段臨床をしていて生理痛や生理不順といった女性特有の悩みがある方の特徴として感じるのが、股関節や骨盤内が硬い方が多いということです。

卵巣もほかの内臓と同じ臓器だということを考慮すると、卵巣機能が落ちている方は卵巣の循環が落ちている方が多い可能性があるということです。

つまり、卵巣の機能を高めるには卵巣にいく血流を上げることが重要です。

卵巣の周りにはたくさんの血管や筋肉、膜が存在します。これらの動きを良くすることで卵巣内の血流を上げることが期待できます。

また、女性特有の悩みがある方はいかのような症状がみられる人が多いです。

普段からむくみがある

筋肉が張ったように硬い

手足が冷たい

のような症状がある方は卵巣の循環が悪くなり、卵巣への血流が低下している可能性があります。

卵巣以外にも骨盤内には様々な臓器があります。産後や加齢によってそれらの臓器が体外へと出てしまうことを『臓器脱』といいます。この症状はなかなか周りにいいずらく、悩みを抱えている方が多いです。そのような症状でお困りの方はぜひこちらの記事もご覧ください。

身体の体温を高める方法

骨盤内のマッサージ
1.ウエストに手を当てると骨盤の上側に手が当たると思います。

2.そうしたらそのまま指先を骨盤の内側においてください。そのポイントをゆっくりほぐすよう
  にマッサージします。

この部位のやや内側には卵巣があるため、あまり強く刺激をし過ぎると痛みや炎症を伴う可能性があります。そのため、ゆっくり優しくマッサージをするようにしてください。

マッサージするポイントがわかったらその部位をゆっくりとほぐすようにしていきます。

まず膝を立てた状態で仰向けになり、先ほどのポイントに手を置きます。

そのポイントに手を置きながら、膝を左右に倒します。

次に足を曲げ、ぐるぐると足を回していきます。
股関節周りのストレッチ

まず割り座になります。

この状態でゆっくりと上体を前方に動かしていきます。すると股関節の前側が伸びるのがわかるかと思います。

次に上体を後ろに移していきます。すると、お尻周りが伸びるのがわかるかと思います。

このストレッチを呼吸を止めずに、ゆっくり30秒~90秒程行うようにしてください。

このとき、お尻ではなく、股関節の前側に痛みが出る方は股関節の前側の柔軟性が低下している可能性があります。

普段から温かいものを摂る

まずお金をかけず簡単にできる方法をお伝えします。それは食後や寝る前などに白湯を飲むことです。

身体の冷えを解消するにはまず身体の内部から温めることが大切です。

アイスや何か冷えたものを食べた後はその後に必ず温かいものを飲むようにしましょう。

白湯をおすすめするのは身体に取り込むための時間がかからないためです。何か添加物が入っているとそれだけ消化に時間がかかるので白湯がおすすめです。

またどれだけ継続すると効果が出てくるのかということですがこれは3カ月をまず目標に継続してみてください。

この3カ月の理由は身体にある血液がすべて入れ替わるのにかかる時間が100~120日といわれているためです。白湯を飲むことで体温が上がり血液循環が高まることで卵巣にいく血流も高くなります。

ぜひやってみてください。

変化を感じるには基礎体温を図る、末端冷え性の方は手足の温度が上がるなどの変化が感じられたら血液循環が良くなってきたことが分かると思います。 

終わりに

卵巣は女性にとってとても特別なものです。妊娠や生理といった女性特有の機能だけではなく、ホルモンを介して心身の安定にも作用します。

普段の生活でストレスや休息が十分にとれず身体のバランスが崩れるとたちまち卵巣の状態にも影響を及ぼします。

仕事などでストレスを溜めやすい世の中ですが、1日のうちで少しでもホッと休まる時間を作りましょう。それが卵巣にも良い作用を及ぼしてくれます。

今後も皆さんのお身体にとって大切な情報を発信していきます。

本日もご覧いただきありがとうございました。

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