はじめに
みぞおちに違和感がでたことはありますか。みぞおちにはさまざまな筋肉や内臓があり、それらが違和感の原因になっている可能性があります。
よくお腹が痛くなるけどどうして痛いのか考えたことなかったな。
お腹が痛いといっても原因はたくさんあるんだ。だから自分の身体のことをよく知っておくことが大切なんだよ。
自分の身体なのに、身体のどこに何があるのかを把握している人はほとんどいないと思います。ふとしたときに身体の一部に違和感や痛みがあるといった症状を呈した時、その部位に何があるのか把握しておくことで対処できることはたくさんあります。
しかし、それを知らないとその痛みに対して対処法が分からず、不安になってしまいます。
そこで今回はみぞおちの中でも左側のみぞおちに生じる違和感の正体とその臓器を探すときに役立つ『基準線』についてお伝えしたいと思います。
みぞおちの左側にあるもの
みぞおちとは腹部の上方中央にある窪んだ部位のことをいいます。
胃の下方には大腸や小腸が存在します。これらの臓器の位置に関してはこちらの記事にまとめていますので、興味のある方はぜひご覧ください。
みぞおちの左側に生じる不快感とは
冒頭でお伝えしたようにみぞおちの左側に存在する臓器は胃になります。そのため、この胃が原因でみぞおちの左側に不快感を生じる可能性があります。
胃が不快感を生じる原因としては大きく分類できるのが
- 胃の機能に異常を生じた場合
- 胃の組織自体に異常を生じた場合
の2パターンになります。
胃の機能異常による不快感
胃の機能異常による不快感とは胃自体の組織に異常がないにもかかわらず、胃の働きに異常が生じ起こる場合を指します。原因としてはストレスや暴飲暴食などがあり、このような生活習慣が影響して内臓機能に影響を与えます。対処法としてはそれらの生活習慣を見直すことが最も大切になります。
胃の組織異常による不快感
胃の組織異常による不快感とは胃自体の組織に異常が生じ、不快感を生じている場合を指します。このような状態になると器質的に胃に問題が生じているため、適切な治療が必要になります。左側のみぞおちに急に激しい痛みを伴う場合や継続的に痛みが生じている場合などは医療機関への受診をおすすめします。
こちらの記事には腸の問題についてまとめてあります。胃と同じくらい腸の問題で悩んでいる人は多いと思います。腸の問題としては下痢や便秘、ぽっこりお腹などがあります。そのようなことでお悩みの人はぜひこちらの記事もご覧ください。
胃をみつけるための基準線とは
基準線とは身体の中で骨や筋の縁などを目印にランドマークをして引く線のことです。この線を利用することで、そこから内臓の位置を的確に探すことができます。
今日は胃をみつけるためによく使われる「幽門平面」という基準線について説明していきたいと思います。
幽門平面
この線を使うことによって「胃」の位置がわかるようになります。この線が通る場所に胃の幽門部があります。
胃の見つけ方
1.まず胸骨柄上端と恥骨に手を置きます。
2. そこから小指を胸骨柄と恥骨に置いたまま手をパーに広げます。
3. パーとパーの間に指を置きます。そこが胃のある場所になります。指でその周囲を押してみ ると何か袋状のプニプニしたものを押している感覚があると思いますがそれが胃の感触です。
胃の位置から右側に手をずらして押してみると少し硬い感触に変わると思います。それは肝臓になります。触り比べてみると胃と肝臓の感触の違いを感じることができると思いますのでぜひやってみてください。もし分からない方は膝を曲げた状態で触っていただくとわかりやすいと思います。
最後に
皆さんいかがでしたでしょうか?胃の場所は分かりましたか?胃は食前と食後で大きさが変わりますので空腹の時と満腹の時で触り比べてみると面白いかと思います。
また何らかの原因でお腹が痛いときなどに的確にその部位になんの臓器があるのかを把握しておくことで対処できることもあります。
お腹が痛いので胃腸薬を飲むと安易に考えるのはとても怖いことで、時と場合によっては逆効果の時もあります。自分の身体に興味を持ち今後の体調管理を見つめなおしてもらえたらと思います。
今回は自分の胃の位置をしっかりと把握してもらうための内容でした。これからも自分の身体は自分でケアできるように内臓を通じて情報発信していきたいと思います。
本日もご覧いただきましてありがとうございました。
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