はじめに
現代において股関節が硬いと感じている人はとても多いです。
その中でも股関節の前側がつまる感じがするという人がいます。
これはデスクワークや運動不足によって股関節を常に曲げている時間が多いことがとても影響します。
そして、この股関節の前側のつまりは放っておくと股関節自体を痛めてしまう原因にもなります。
そこで今回は股関節の前側がつまる人の特徴と対処法についてお話ししたいと思います。
股関節のつまりの原因
股関節の周りにはとても多くの関節液や関節軟骨、筋肉や靭帯が存在します。そしてこれらの多くは骨盤や股関節に付着しています。
現代は電子化が進んだことで運動量が減り姿勢が悪い人がとても増えました。そして姿勢が崩れることによって骨盤や股関節の位置が適切な位置から逸脱してしまうことで股関節周りの硬さが生じやすくなります。
特に股関節を曲げた状態で長時間いることで股関節の前側にある組織が短縮しやすくなります。
股関節の前側がつまりやすい人の特徴
出っ尻タイプ
出っ尻タイプの方は言い換えると股関節が曲がった状態の方をいいます。このような状態になると股関節を後ろに伸ばす動きが苦手になります。
例えば歩いているときに足が後ろ側に行きづらくなり、結果的に歩幅の減少や反り腰になりやすくなります。
このような人は股関節の前側の組織が短縮し伸びづらい状態になります。
内股タイプ
内股の人は文字通り股関節が内側に捻れた状態の人を指します。このように内股になると股関節を開く動きが苦手になります。
すると歩行の際膝が内側に入ったり、腰を左右に振って歩くような姿勢になります。
このような人は股関節の前側や内側の組織が硬くなり伸びづらい状態になります。
座っている時間が長い人も要注意
仕事で座っている時間が長い人は常に股関節が曲がった状態になり股関節の前側の組織が短縮し硬くなります。また、常に臀部が座面に接地しているため、殿部周囲の組織も硬くなり結果的に股関節周りの組織が全体的に硬くなりやすくなります。
特に座位姿勢は姿勢が崩れやすく、股関節周りの組織が硬くなりやすい姿勢の一つです。
そのため、股関節を動かす際に前側だけではなくさまざな方向で股関節の動かしづらさが生じやすくなります。
幼少期から股関節が硬い場合は要注意
通常幼少期の頃は滅多な事がない限り関節痛などは生じにくい時期になります。また幼少期は関節がまだ柔らかく関節が硬くなることも大人と比較して少ないです。
しかし、生まれつき関節の構造に問題がある場合、幼少期にも関わらず関節に痛みが生じたり硬さがある場合があります。
股関節においては以下のような原因があります。
臼蓋形成不全
こちはは股関節の受け皿が浅いことで股関節の安定性が高まりにくい状態になります。
通常臼蓋形成不全を調べるのによく用いられるのがレントゲンになります。
レントゲンによってCE角やsharp角などを確認する事で臼蓋形成不全を診断する事ができます。
この状態をまず疑う場合
•普段から向き癖があり反対側の足が開脚位にならない事が
•家族に臼蓋形成不全の方がいる
•逆子
•女児
これらの特徴で当てはまる項目が多い場合一度医療機関にて診てもらうことをおすすめします。
股関節のつまりを軽減する方法
大腿前面ストレッチ
こちらは太ももの前側の筋肉を伸ばすストレッチになります。
仰向けになり片側の足を抱え込むようにします。このとき伸ばしている側の膝裏が地面から浮かないように注意します。
この状態で30秒から40秒キープします。
股関節前面ストレッチ
こちらのストレッチは股関節の前面から大腿前面にかけてストレッチする方法になります。
まず左右の足を互い違いに前後に開きます。このとき後ろ脚はつま先で地面を踏むことでバランスがとりやすくなります。
この状態でゆっくりと骨盤を地面に向かって真下に下げていくことで股関節前面から大腿前面をストレッチすることができます。この姿勢を30秒から40秒キープします。
殿部ストレッチ
こちらのストレッチはお尻周りの筋肉を伸ばす方法になります。
まず仰向けになり片足を90°に曲げもも裏を持ちます。反対側の足をあぐらの形にして90°に曲げた膝の上に足をのせます。
その状態で足を胸の方へと引き寄せることであぐらの形にした側の殿部をストレッチすることができます。
この姿勢で30秒から40秒キープします。
ストレッチポールを使用した股関節の詰まりを軽減する方法
ストレッチポール上に仰向けになります。
この状態で股関節を軸に内側・外側へワイパーのように足を動かします。すると股関節周りの組織の滑走性が高まり詰まりが軽減しやすくなります。
私が特におすすめするストレッチポールがこちらになります。
こちらのストレッチポールは肌触りや硬さ、大きさ共にとても良く、ストレッチポール上に寝ても腰や首が痛くなることも少ないです。
ぜひご自宅に一つあると重宝できる商品になります。
最後に
皆さんいかがでしたか?
股関節は身体の中心部にあるため股関節が硬くなることでさまざまなトラブルが生じやすくなります。
そしてそれを放っておくと股関節がへんけいしたり、周囲にある腰や膝にも影響しやすくなります。
今回の記事を読んでご自身の体の特長に当てはまるという人はぜひ自身で身体のケアをしましょう。