家でも簡単にできる身体の軸を確かめる方法と軸を安定させる方法について。

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はじめに

人間には必ず利き手、利き足というものがあります。ペンをどちらの手に持って書くのか、歩き出すときのはじめの一歩目はどちらの足からなのかなど人間には必ず動作にパターンがあります。

すると気付かないうちに左右のバランスが崩れ体幹と下半身のつながりにも影響が生じます

質問する人
質問する人

なんだか最近片足でうまく立てなくなった気がするな。

内臓小僧
内臓小僧

それはもしかして身体の軸に問題があるのかもしれないね。

身体の軸のバランスが崩れることで身体のどこかに負担がかかり

関節が硬い・痛い

筋肉がこわばる

身体が不安定な感じがする

といった問題が生じやすくなります。

そこで今回は身体の軸の安定性に左右差がないのか確かめる方法をお伝えしたいと思います。

生活の中での癖

私は小学四年生のときからサッカーを習っていて、利き足は左足だったのでボールを蹴る時は右足を軸にして左足でいつも蹴っていました。

そのため、今でも片脚で立つときは右足の方が立ちやすく、ズボンなどを履くときも無意識に右足で立って左足からズボンを通していました。

このように当たり前の生活の中で自分の癖をみつけていくことは身体の使い方を意識するためにとても重要な要素となります。

体幹と下半身のつながり

体幹と下半身をつなげるために欠かせないのが骨盤になります。骨盤にはお腹周りの筋肉や股関節周りの筋肉が多く付着します。

例えば人間は歩く時に足の裏が地面に接地します。すると接地した足で床を蹴る力が反力となって跳ね返ってきます。

その反力をうまく下半身から骨盤へとつなげることで上半身にも安定性が生まれます。

しかし、下半身や骨盤周囲に問題があるとその反力をうまく上半身へとつなげることができず身体が不安定な状態となります。

下図は『右足の床からの反力と関節の位置関係』を表したものです。

右足から体幹に向けて伝わる床反力(青線)が身体の中心にある背骨(青線)を通ることによって下半身と体幹の軸が安定します。

赤い線が床から跳ね返ってきた反力 青い線が骨盤と脊柱の位置をそれぞれ表しています。

ご自身の身体の軸が安定していないと片脚立位の安定性が低下しやすい状態となります。そのようなことでお困りの方はぜひこちらの記事もご覧ください。

床反力とは

地球上にあるものには必ず重力という力が働きます。

例えば体重が50kgの人だと50kg重という力が上から下に向かって常に身体に働いています。

そして生物はこの重力に対してその力に抗うために床面を押すことで釣り合いをとっています。その際に返ってくる反発力のことを床反力といいます。

人間は必ずこの床反力を利用して日常生活が成立しています。下の図は歩行時に作用する右足の床反力を表しています。

つながりが弱いとどうなる

人間は関節を安定させるために床反力を利用しています。

しかし、関節の緩みや硬さ、筋力低下などがあることで反力を効率よく下半身から上半身へと伝達することができなくなります。

するとどこかの部位に負担が生じ痛みや関節の変形などの原因となります。

下の図は右足をついたときの良くない床反力を表しています。

右足が地面に接地した際に骨盤が右側へ過剰にシフトし右膝が外側、背骨の中心あたりが左側へと偏移している。

右足からの床反力が背骨の中心からずれてしまい関節にのストレスがかかってしまいます。

身体の軸が不安定になることで膝に負担がかかりやすい状態となります。そのようなことでお困りの方はぜひこちらの記事もご覧ください。

ストレッチポールを使って軸のつながりの評価

まずストレッチポールを用意します。

ストレッチポールに背骨が当たるように仰向けになります。

次にこの状態で両手を上げバランスをとります。

次に手を天井に向かって上げた状態で片脚を持ち上げてみます。

もし足を持ち上げた時にストレッチポール上でバランスをとれない方は支えている側の下半身と体幹のつながりが弱い可能性があります。

家にストレッチポールがないという方はバスタオルを2枚重ねた状態で図のように丸めて代用して下さい。

下半身と体幹をつなげるコツ

足の支持性を高めるのに重要なのは母趾になります。

母趾で軽く床を押さえるように意識することでお腹に力が入り下半身と体幹のつながりが高まりやすくなります。

つながりを高めるエクササイズ

ベントニーフォールアウト

膝を立てた状態で仰向けになります。

膝を立てた状態で片方の膝を外に開いていきます。その際反対側の膝が動かないように真ん中の位置で止めておくのがポイントになります。

立てた膝を動かさずに止めておくことで、止めている側の下半身と体幹のつながりを高めることができます。

良い例と悪い例の比較図
良い例:右膝がまっすぐ立った状態で支えている
悪い例:右膝が外側に倒れてしっかり支えれていない

片足ブリッジ

まず膝を立てた状態で仰向けになります。

片側の膝を伸ばし床から持ち上げます。反対側の足で床を押しながら殿部を持ち上げます。

臀部を持ち上げた時肩甲骨から膝までが一直線になっているかを確認しましょう。このエクササイズを行うことで支持側の下半身と体幹のつながりを高めることができます。

最後に

皆さんいかがでしたか。身体を支える下半身に左右差がみられた方は上半身にも負担がかかりやすい状態になっています。

今は気になる症状がなくても、将来どこかに痛みがでてからでは対応が遅れてしまいます。症状がなくても自分の身体の特徴を知ることは将来の大きな保険になります。

今回ご紹介した方法はご自宅でも簡単にできるものですので、自分の身体が気になるという方はぜひ試してもらえたらと思います。 本日もご覧いただきありがとうございました。

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