外反母趾は普段の体重のかけ方や下半身の軸が影響しているのを知っていますか。下半身の軸を正すためのポイントと自身も実践している外反母趾の3つの対処法について。

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理学療法

はじめに

皆さんの足の親指はどうなっていますか?気付いたら親指が第2趾にくっついているという方は意外に多くみえます。

このような状態を外反母趾といいますが、これはただ見た目が悪いということだけではなく、足に痛みを伴ったり、歩きも難しくなることがあります。

有名な話ではビビアン・スーさんも外反母趾で手術をされた経験があるみたいですね。

そこで今回は外反母趾になりやすい人の特徴と対処法についてお伝えしたいと思います。

外反母趾とは

外反母趾とは足の親指が第2趾の方に向かって曲がってしまった状態を指します。ひどい方だと親指の付け根の骨が内側に飛び出し、歩行時などに痛みを伴うこともあります。

「第1MTP関節で基節骨が中足骨に対して外反・回内して第1中足骨頭が内側に突出し、その部の軟部組織の肥厚がみられるもの」と定義されています。

日本整形外科学会外反母趾診療ガイドライン

外反母趾の診断

外反母趾の診断にはしばしば視診により判断されます。見た目で判断されるときは足趾の変形が強く親指が第2趾と重なっていたり、歩行時の親指の付け根の痛みや付け根の内側に滑液包炎や胼胝などを呈している状態から判断されます。

画像診断では荷重時に第1基節骨軸と第1中足骨軸のなす角度(HV角)が20度以上を外反母趾と診断します。

どうして外反母趾になるのか

臨床的には女性に多くみられる疾患ですが疫学的調査は少ないです。

私が臨床を通して外反母趾になりやすい人と思う人の特徴は足の体重のかけ方に原因がある方が大半を占める印象です。

靴による要因

靴を履いた生活をしている人は裸足生活者に比較して外反母趾が多いという報告がされています。さらに、靴の中でも先細のハイヒール靴は外反母趾の最大の要因とされています。

先細の靴は足趾の間隔を狭くするため、足趾の動き自体を阻害することにつながります。

またヒールにより体重が前足部に過剰にかかると、足趾が圧迫された状態で圧がかかってしまい、変形するリスクが高まってしまいます。

歩行時の良い体重のかけ方

歩行をするときの足底にかかる重心の軌跡は以下のようなものが理想となります。

つまり踵のやや外側から接地して最後に母趾に重心が抜けていくような歩き方が良い歩きになります。

歩行時の良くない体重のかけ方

外反母趾の方は歩行時の良い体重のかけ方と比較して理想の軌跡から逸脱した歩きを呈している可能性があります。

そして歩行をするときにどこかのタイミングで母趾側に過剰に体重がのる瞬間があると外反母趾を生じやすくなります。

外側から急に内側へ荷重がかかる

足首の左右の動揺が強い可能性があります。足首自体の硬さや安定性が低下している可能性があります。

はじめから内側に荷重がかかっている

足底外側(小趾側)での支持性が弱い可能性があります。小趾側の安定性を高める必要があります。

立位をみて下半身の軸を確かめよう

普段無意識に立っているときに皆さんは足のどこに体重がのっていますか。

立位のときに足に体重を乗せるポイントは足底にある3点

母趾球

小趾球

に均等に体重がのることで足底にかかる負担を軽減することができます。

そこで、立った時に足趾の向き(第2趾)と膝にあるお皿の向きがずれていないかを一度確かめてみましょう。もしずれている場合は立位の時点で足底への体重のかけ方が良くない可能性があります

そして足底にかける重心がずれるということは、歩行中の足底内の重心移動の軌跡もうまくできないことにつながります。

良い例:お皿の向きと足の指(第2趾)の向きが合っている。

 悪い例:お皿が足の指(第2趾)に対して内側を向いている。

歩行をみて下半身の軸を確かめよう

歩行中に足に対してお皿の位置が内側や外側にずれるタイミングはありませんか。

お皿が歩行中にずれるという方は関節に捻じれるストレスがかかっている可能性があるということです。

するとその捻じれは体重を支える足部にも影響を与え、足底の重心移動がうまくできなくなります。

良い例:体重を乗せたときに足と膝の向きがそろっている

 

悪い例:体重を乗せたときに足に対して膝が内側を向いている

私が実践している外反母趾に対するセルフケア

指のストレッチ

外反母趾になると足趾の動きが硬くなります。そのため、足趾のストレッチはとても大切になってきます。ちなみに私は毎日入浴時にやっていてだいぶ足の指の動きが良くなりました。

方法としては足の指に手を入れて指をグーパーグーパーの動かします。硬い方は初めは痛いかもしれませんが、毎日継続することで徐々に痛みを和らいできますのでぜひ試してください。

母趾外転筋トレーニング

唯一外反母趾に対してそれを抑制するための筋肉が母趾外転筋になります。この筋肉は踵から母趾の付け根の内側に付着する筋肉になります。

この筋肉を鍛えるのにおすすめなのがショートフットエクササイズになります。

まず足を床につきます。私の足は偏平足なので脚をついたとき足のアーチがほとんどありません。

次に足裏を床についた状態で足趾を持ち上げていきます。このとき足趾以外の部分はしっかりと床についたままキープしてください。すると足にアーチができると思います。

このアーチを保ったまま足趾を地面に再びついていきます。何も意識していない時よりも少しアーチができたのが分かります。

するとアーチを形成する母趾外転筋に力が入った状態で足をつける感覚を養うことができます。

これを普段の生活でも意識することで徐々に母趾外転筋を鍛えることができます。

私が実際に指導している歩き方の修正法

まずロープを床に敷きます。

踵からロープを踏み、母趾・第2趾の間にロープがくるようにしながらロープ上を歩きます。すると膝と足の向きがそろい、下半身の軸のズレが修正しやすくなります。

これを数回繰り返すと足裏にロープを踏んだ感覚が足の裏に残っていると思います。そのロープを踏んだ部分を意識しながらロープがない状態でも同様に歩いてみてください。

歩いたときに膝と足趾の軸がずれてなければ歩きの修正ができています。

一度やってみましょう。

最後に

皆さんいかがでしたか。外反母趾は一度なるとなかなか改善が難しい疾患です。なので普段から足のケアが大切になります。

しかし、なってしまった方も立ち方や歩き方を変えたり、足趾やふくらはぎの筋トレを行うことで症状が緩和したりもします。

なので今日からできることをしっかり実践しながら自分自身で足のケアすることがまずは大切になります。

もし、痛みが強くて日常生活にも支障が出るような方は一度専門の病院で診てもらい、インソールの作成や外科的治療を検討することをおすすめします。

本日もご覧いただきありがとうございました。

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