地面に膝をつくとお皿が痛い人必見。膝蓋骨の動きを引き出し楽に膝をつく方法について。

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はじめに

皆さんは地面に膝をついたときに膝に痛みを感じたことはありますか。膝を地面につく機会は意外と多く、両膝立ちや片膝立ちの状態で重心を落とした状態での作業をすることは1日の中で何度かあるのではないでしょうか。

また地面から立ち上がる時なども一度膝立ちの状態を介して立ち上がると思います。

このようなときに

膝のお皿が地面に当たって痛い

膝の前側に違和感がある

膝をつくと痛くて踏ん張れない

といった症状を自覚される人が意外と多くいます。

しかし、膝をつかなければ痛みがそれほどないためそのままの状態を放置してさらに症状が悪化してしまうことがあります。

そこで今回は地面に膝をついたときのお皿周りの痛みを解消するための方法についてお伝えしたいと思います。

膝をつく動作

膝をつく姿勢には両膝立ち片膝立ち四つ這いなどがあります。

そしてこの膝をつくタイミングとしては

低い位置で何か作業をするとき

床から立ち上がるときの間の動作

四つ這いで動くとき

などがあります。そのため、膝をつく動作というのは床に座っているときに短い距離を移動したり、立ち上がる動作においてとても重要な動作になります。

膝についての記事は他にのまとめてありますのでぜひ、興味のある人はぜひこちらの記事もご覧ください。

膝をついた時の膝関節

膝を地面につくときの膝は必ず曲がっている状態だと思います。この膝が曲がった状態とは膝がどのようになっているのでしょうか。

まず膝を構成する骨の要素としては

大腿骨

脛骨

膝蓋骨

の3つがあります。この3つの動きのどこかに問題が生じることで膝の動きに制限を伴いやすくなります。

では膝立ちのときに膝関節がどのような状態になっているのか説明したいと思います。

まず膝立ちになると膝は大体90度曲がった状態となります。

膝立ちという姿勢は膝が地面に接地しているため脛骨と大腿骨でできた関節面が90度曲がった状態になります。

すると大腿骨の上にある膝蓋骨も連動して動きを伴います。通常はこの膝蓋骨は上下、左右斜めに動くとても自由度の高い骨になります。

そして膝立ちの時は膝蓋骨は大腿骨に対して下方へ滑るように動きます。そのため、膝立ちで地面に膝が接地する際膝蓋骨は下方へ滑走することで直接膝蓋骨が地面に衝突するのを防ぐことができます。

しかし、この自由度の高い膝蓋骨は不良姿勢や間違った筋肉の使い方で容易に動きに制限が生じる部位でもあります。

そのため、さまざまな理由で膝蓋骨の動きが悪くなると膝立ちの時に膝の可動性に問題が生じ結果的に膝に痛みを伴う原因になります。

膝立ちで膝が痛くなる原因

では私が普段臨床で膝をつく動作で膝が痛いという人の多くが当てはまる特徴についてお伝えしたいと思います。

膝立ちや四つ這いといった膝を地面につくときに膝が痛くなる原因としてとても多いのがパテラ高位という状態になります。

このパテラ高位とは簡単に申し上げると通常の膝蓋骨の位置よりも上方に膝蓋骨が偏位している状態になります。

上の図で示したのは膝蓋骨の上端が左右で違いがあるのかをみたものになります。この図では右の膝蓋骨と比較して左の膝蓋骨がやや上方に偏位しているのが分かるかと思います。このように膝蓋骨が上方にシフトしてしまった状態をパテラ高位といいます。

このような状態になると膝が曲がるときに下方に滑走するはずの膝蓋骨がうまく滑走せずに上方に止まったままになってしまいます。すると膝蓋骨が直接地面に衝突してしまい、結果的に膝の前面に痛みを伴う原因となります。

一度ご自身の膝蓋骨上端の位置に左右差がないか確認してみましょう。

膝蓋骨が上方にシフトする原因

膝蓋骨が上方にシフトしてしまう原因はいくつかあります。

その中でも私がよく臨床中に膝蓋骨の動きを阻害する組織として多いと感じる部位を今回はお伝えしたいと思います。

まず一つ目が膝蓋骨の上外側部の滑走不全になります。

二つ目が膝蓋骨下部の滑走不全になります。

膝蓋骨のセルフケア

膝蓋骨には膝を曲げ伸ばしをするときに特定の動きを伴います。今回はその膝蓋骨の動きを自身で改善するための方法についてお伝えしたいと思います。

まず膝蓋骨の位置を確認します。

次に膝蓋骨を手で包み、やや上に引っ張り上げるようにして把持します。

膝蓋骨を包んだら上下にゆっくりと膝蓋骨を動かしていきます。このとき膝蓋骨と大腿骨の間にある膝蓋下脂肪体という組織の硬さがあると痛みを伴う可能性があります。しかし、動かしているうちにだんだん痛みが和らいでくる場合は特に問題はありませんのでゆっくり行ってみましょう。

もし痛みがずっと続く場合は膝自体に問題が生じている可能性があるため、一度医療機関への受診をおすすめします。

この膝蓋骨の動きを一日20回から30回行うようにしましょう。

2つ目は膝を動かしながら膝蓋骨の動きを引き出す方法になります。

まず先程と同じように膝蓋骨を左右から包むようにして把持します。

次に膝を曲げながら膝蓋骨を時計回りに回すように誘導します。

次に膝を伸ばしながら膝蓋骨を反時計回りに誘導しながら動かしていきます。この膝の曲げ伸ばしを一日20回から30回ゆっくり行うようにしましょう。

最後に

皆さんいかがでしたでしょうか。

日常の何気ない動きの中で感じる痛みはつらいですよね。特に膝関節のような中間関節の痛みはなかなか改善するのに時間がかかってしまい、症状が悪化してしまうケースも珍しくありません。

今回ご紹介したのはあまり皆さんが普段気にすることの少ない膝蓋骨の動きについてでした。今回の記事を読んでこの膝蓋骨の重要性を少しでも感じていただけたら嬉しいです。

今後も皆さんのお身体の悩みを解決すための情報発信をしていきますので楽しみにしていてください。

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