靴底の減り方であなたの身体の癖を知ろう。身体の歪みを修正する歩き方の方法について。

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下肢(股・膝・足)

はじめに

皆さん靴はいつもどのようにして選んでいますか?デザインで決める方もいれば履き心地や疲れにくさで選ぶ方もいると思います。実際に靴を履いた時の感覚で違和感がない靴ほど自分の足に適した靴だと思いますが、歩きはじめは良かったのに長く歩くと足が痛くなってくるといった経験をされた方も多いと思います。

靴は唯一地面に接地する部分でもあります。そのため、靴底をみるとその人の身体の癖を知ることができます。

そこで今回は靴底の減り方から考えられる身体の癖とそれを修正するための歩き方のコツについてお伝えしたいと思います。

靴の形に影響するいろいろな足指

足は顔と同じくらいひとりひとり外観が違います。例えば母趾が一番長い方もいれば人差し指が一番長い方もいます。そのため、靴を選ぶ際にただ靴の大きさだけみて買ってしまうと自分の足に本当に合った靴なのか判断することができません。

自身の足がどうなっているのかをしっかり把握しておくことが靴を選ぶ上ではとても大切になります。

そこで下に示しているのは足趾の違いによってどの靴先がおすすめなのかを示しています。一度自分の足趾と見比べてみましょう。

エジプト型

母趾が他の足趾よりも突出している。

ギリシャ型

第2趾が母趾よりも長く突出している。 

ポリネシア型

足趾の先端がなだらかな曲線になっている。

参照:理学療法士のための足と靴のみかたP65図9,10,11

人間の足の特徴

二足歩行を行う人間の足と二足歩行を行わないマントヒヒの足の構造には決定的な違いがあります。それは「アーチ構造」になります。

アーチ構造の機能的役割は立位のときに足底にかかる荷重を分散し、足底の負担軽減する役割があります。マントヒヒの足にはアーチがなく平坦な構造であるのに対して人の足はアーチのある構造になっています。

これは二足歩行を行うが故の構造でありトラス構造と呼ばれています。また、人間の身体の中で唯一地面に接地する足部にアーチがあることによって足が地面に接地したときに生じる衝撃吸収と蹴り出しに必要な力の発揮という異なる2つの作用が足部で可能になります。

a:マントヒヒの足  b:人間の足

 参照:理学療法士のための足と靴のみかたP16図3

      

足に負担のかかりやすい立ち方についてはこちらの記事にまとめてありますので、ぜひご覧ください。

疲れない立ち方は足底の重心のかけ方が大切。楽に立つコツと代表的な疲れやすい4パターンの立ち方について。』はこちらからご覧ください。

衝撃吸収時のアーチ

足が地面に接地するとアーチが低下します。アーチが低下することで足の関節にゆとりができ衝撃吸収が可能となります。

参照:理学療法士のための足と靴のみかたP32図11

蹴り出し時のアーチ

蹴り出し時はアーチが高くなります。アーチが高くなると足の関節のゆとりがなくなり関節の剛性が高まります。剛性が高まることで足関節が安定し蹴り出しの力が発揮しやすくなります。

参照:理学療法士のための足と靴のみかたP32図11

靴の役割 

  1. 緩衝作用
  2. 歩行立脚期の安定
  3. 踏み切りの補助

自分の靴をみて足の特徴を知ろう

靴の削れ方をみることで自分の足の特徴を知ることができます。足の問題としてよく聞くのが『外反母趾』になります。

外反母趾でお困りの方は

外反母趾の予防には体重のかけ方と足の軸を正すのが重要。軸を正すポイントと3つの対処法について。』の記事にまとめてありますのでこちらからぜひご覧ください。

外側が削れている

歩く際に足底の外側に体重がかかりすぎていることが原因です。主にO脚の方や外側重心の方に多くみられ、足底にある外側縦アーチが低下し下半身の外側の筋肉に負担がかかりやすくなります。

内側が削れている

歩く際に足底の内側に体重がかかりすぎていることが原因です。内股の方やX脚、内側重心の方に多くみられます。

足底にある内側縦アーチが低下し足部の安定性が低くなります。また腰が反りやすく腰痛のリスクも高くなります

靴の側壁がたわんで

歩いているときに足部が横にぶれることが原因です。足自体に不安定性があり、うまく足で身体を支持することが苦手な方に多くみられます

つま先が削れてい

歩いているときにつま先重心になることが原因です。この方はふくらはぎの筋肉が硬く、足首の動きが硬い方に多くみられます。歩く際に踵がしっかり接地ができていないことも影響しています。

踵が過度に削れている

歩いているときに後方に重心があり、踵に体重がかかり過ぎていることが原因です。猫背の方に多くみられ、体幹やお尻の筋肉が弱いことで骨盤が後傾してしまうことが影響しています

靴の寸法はどこをみるのか

 靴を選ぶ際に自分の足の何を知っておくと良いと思いますか。一般的に靴は何㎝のものを履いていますかと聞かれた場合ほとんどの方は足の縦方向の長さである足長を答えると思います。

しかし、足の特徴は足長だけではなく横幅や厚みも人それぞれ違います。細かく靴の適合性をみるためには足長だけではなく、足囲足幅も知っておく必要があります。

足長とは

足長とは「一番長い足指の先端からかかとの後ろの一番出っ張ったところ」を指します。靴を合わせるときは爪先に0.5~1cm程度の余裕があり、足趾を動かすゆとりがあることがポイントになります。

足囲とは

足囲は、「足の親指根元から小指根元までの最も幅のある箇所の外周の長さ」を指します。靴を合わせるときは踵から甲が靴の形にしっかり合っていて過度に圧迫感を感じないことがポイントになります。

また、靴を履く際に開口部に足が引っかからないかも適合をみる上でポイントになります。

足幅とは

足幅は「足の親指根元から小指根元までの直線の長さ」のことを指します。靴を合わせるときは歩行時などに足が前後左右にずれないかがポイントになります。

赤:足長  青:足囲

黄:足幅

靴を履いたときの適合チェック

赤:靴を履いた時に親指が圧迫されない

緑:靴につま先が当たらない

黄:靴を履いた時にきつさや緩みがないか確認する

赤:つま先が靴見当たらない

青:甲に食い込んだり緩みがない

黄:靴底がアーチラインにあっているか

靴のかえしと足のかえしがあっているか

靴と足のかえしの位置をが一致するかを確かめます。もしこの位置がずれていると足の指で地面をうまく蹴り出すことができなくなります。

すると指の力がうまく入らなかったり足底の筋肉にも負担がかかりやすくなります。

      

足や靴に負担がかからないタンデム歩行のコツ

足や靴の負担を減らすには歩く際に足底のどこに体重を乗せるのかを意識することが大切になります。人間は歩くときにまず踵外側が接地し最後に親指で地面を蹴るようにして歩くことが理想の歩きです。

しかし、さまざまな生活習慣や合わない靴などが要因でその理想の歩きから逸脱してしまっている方がとても多くいます。

すると足にうまく体重がのらず身体のさまざまな部分に負担がかかりやすい状態となります。そこでそういった状態を改善するための「タンデム歩行」の方法をご紹介します。

まずロープのようなものを床に貼ります。

踵から母趾と第2趾の間にロープに当たるようにして歩いていきますそして歩くときは必ず踵から接地し最後に母趾で蹴り出す意識を持ちながらロープの上を歩いていきます。

すると歩くときの足底への体重の乗せ方が修正できるようになります。結果的に下半身の軸のズレも軽減し足や靴に負担のかからない歩き方が意識しやすくなります。

   

足底は人間の身体の中でも感覚がとても敏感な部位です。そのため、ロープ上を歩いた後は踏んだ感覚が足底に残っていると思います。

次にロープがない状態で先程ロープを踏んだ場所を意識しながら裸足で歩いてみます。

すると足のつき方がうまくなっていると思います。

最後に感覚が掴めてきたら靴を履いて歩いてみます。ぜひ一度試してみてください。

最後に

靴は足の負担を減らすためになくてはならないものです。

しかし、足に合わない靴を履くと余計に足部にストレスがかかり負担を助長してしまいます。そのようなことを防ぐためには自分自身の足のことをよく知っておくことが大切です。

そして足の特徴はその方の普段の動き方を鮮明に表します。この記事を読んで思い当たることがある方はまずは自分の足と普段よく履く靴をみてみましょう。

また、外反母趾や足の裏にタコがあるという方は足に負担がかかっている証拠なので今一度足のケアを見つめ直す必要があるかと思います。今回の記事がそのお役に立てたら幸いです。

本日もご覧いただきありがとうございました。

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