即効でお腹を凹ます方法について理学療法士が解説します。

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はじめに

最近お腹が出てきたと感じている人はとても多いと思います。そのような人がまず思うことが楽してすぐにお腹が凹まないかなぁということだと思います。

しかし、実際は何か月もかけて筋トレや食事制限をして少しずつ体型は変形していくものです。そのため、ある程度持続的な努力が必要になります。

そのためその期間のうちに諦めてしまい結果的にダイエットに失敗してしまう人はとても多いと思います。

しかし、私は本業である理学療法士とピラティスインストラクターという肩書きを持っています。その知識からお腹を比較的短期間で効率的に凹ますためのコツを知っています。

そこで今回はお腹を効率的に凹ますための方法についてお話ししたいと思います。

お腹はどうしてでるのか

お腹が出てしまっている人はとても多いです。そしてその原因を脂肪のせいにしている人が大半だと思います。

ではそもそもどうしてお腹が出てしまうのでしょうか。それは実際は単純に脂肪がついているからだけではありません。

脂肪の蓄積を促してしまうもっとも大きな要因は不良姿勢になります。

現代社会においてデスクワークなどが増えたり、電子機器が増えたことで普段の姿勢が崩れている人がとても増えました。すると、普段からお腹に力が入りずらくなりお腹周りの筋力が低下することで余計に脂肪が溜まりやすい状態となります。

そのため、お腹の脂肪をとるためには適切な姿勢を覚えることが最も重要になります。

お腹の力が抜けない姿勢とは

立位

立位の状態でお腹の力が抜けないポイントは胸郭と骨盤の位置を整えることにあります。この整えるポイントはさらに細かく言うと第10肋骨と骨盤のASISが同じ直線状にあるように意識することが大切になります。

ポイント

第10肋骨はウエストに手を当てたところから頭方へと手を動かしたときに初めに触れることのできる肋骨になります。

ASISとは骨盤の前面にあるボコっとした出っ張りの部分になります。

座位

座っているときにお腹の力が抜けないようにするポイントは骨盤の一部である坐骨をしっかりと座面に着くように意識をするということです。

ポイント

坐骨とは座っているお尻に触れた時に硬く触れることのできる突起のような骨になります。

お腹を凹ますとは

お腹を凹ますを別の言葉で言い表すと『腹圧をコントロールする』ということです。この腹圧とは胸郭と骨盤の間にあるスペースの圧力を指し、この空間に適切な圧があることでお腹は凹みやすい状態となります。

お腹を凹ますためのポイント

お腹を凹ますためのポイントはずばり『呼吸』になります。

そして呼吸の中でも特に重要なのが胸式呼吸になります。

この胸式呼吸が適切にできている人は腹圧をコントロールするのがとても上手な方が多いです。

お腹を凹ますための呼吸法

まず膝を立てた状態で仰向けになります。

このとき骨盤は地面に対して平行の状態(ASISと恥骨を結んだライン)で、腰と床の間は手のひら一枚分の隙間を空け、背中は地面に着いた状態を作ります。

この姿勢ができたら鼻から息を吸い肋骨を膨らませるようにします。そして口から息を吐くときは膨らんだ肋骨をしっかりと締めるように意識します。

このときの呼吸はできるだけ胸式呼吸を意識して胸の動きを大きくし、反対にお腹は凹ました状態で呼吸をするようにします。すると腹圧が高まり、お腹の締まりが引き出しやすくなります。

腹圧が高まりずらい呼吸法

腹圧が高まりずらい呼吸とは腹式呼吸優位な呼吸のことをいいます。この腹式呼吸は身体をリラックスする際にはとても効果的な呼吸法になりますが、反対にお腹が過剰に動くため腹圧は高まりずらい呼吸法になります。

呼吸をするときにお腹が膨らんでしまう人は普段から腹式呼吸優位な状態のためはじめはなかなか慣れるまで難しいと思いますが、練習することで胸式呼吸はマスターできるのでぜひチャレンジしてみましょう。

ポイント

お腹が膨らまずに呼吸ができるようになることで胸郭の動きがしっかりと出た状態で呼吸ができるようになります。

お腹を凹ますためのエクササイズ方法

まずエクササイズ前に必ず胸式呼吸の練習をして下腹部を凹ませた状態を作ります。

そしてエクササイズ中はこの凹んだ下腹部を維持したまま行うことがポイントになります。

各エクササイズをそれぞれ20回から30回×2セットを目標に行ってみましょう。

①頭頚部を上げる

②頭頚部を上げた状態で上部体幹(みぞおちから上)を捻じる

③頭頚部を上げたまま左右の下肢を動かす

④頭頚部を上げたまま両手両足を伸ばす

最後に

皆さんいかがでしたでしょうか。

下腹部を凹ましたい人はただやみくもに筋トレをしても良い効果をすぐに実感することは難しいです。

そのただやみくもという点において一つ『腹圧のコントロール』という要素を取り入れることで今までの効果が格段に跳ね上がると思います。

今回のこちらの記事を読んで普段のエクササイズの質を少しでも高めていただけるととてもうれしいです。

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