肝臓が沈黙の臓器と呼ばれる理由について。

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はじめに

肝臓は「沈黙の臓器」といわれています。その理由は肝臓には強い再生力があり、障害が起きてもなかなか自覚症状が現れないためこのように呼ばれています。

そこで今回はこの沈黙の臓器の数少ない危険信号をしっかり感じ取り、自分で自身の身体の状態を理解できるよう今回は肝臓の特徴についてお伝えしたいと思います。

肝臓は再生する

肝臓は病気によって肝細胞が破壊されても自ら再生し、修復する力があります

しかし、肝細胞の破壊が進むと、修復が追いつかなくなり壊れた細胞の隙間を線維組織という別の組織で埋めていくようになります。すると再生した肝細胞は線維に囲まれた状態となり肝硬変になってしまいます。

わずがなサインを見逃すな

肝臓は自覚症状は少ないですがまったく症状がでないわけではありません。

例えば、慢性肝炎や急性肝炎では

疲れやすい

倦怠感

食欲不振

吐き気

下痢を繰り返す

といった症状が現れることがあります。

また急性肝炎の場合は風邪でもないのに38度以上の高熱がでるのが特徴的です。熱が出るとインフルエンザや胃腸風邪を疑う方がほとんどだと思いますが、はっきりした原因がないにもかかわらず身体の不調が続くときは肝臓病も疑われますので早めに病院で診てもらいましょう。

肝臓病が悪化すると

肝臓は自覚症状が出にくいといいましたが、進行することで目でみてわかる異変が起こることがあります。これらの症状がある場合はすぐに病気で診てもらいましょう。

  • 黄疸で皮膚や白目が黄色くなる
  • 肌の色が黒ずむ
  • 鎖骨周辺の毛細血管が浮き上がって見える(クモ状血管腫)
  • お腹が張る(腹水)
  • 手足のむくみ

ちなみにしゃっくりと肝臓にも意外な関係があるのをご存じですか。しゃっくりを止めたいときは肝臓ストレッチが効果的です。興味のある人はぜひこちらの記事もご覧ください。

肝臓病に多い脂肪肝

肝臓の疾患で最も多いのが脂肪肝です。脂肪肝とは肝臓内に脂肪が溜まった状態をいい、食べ過ぎによる肥満が原因といわれております。健康な人でも全体の3〜5%は脂肪です。この脂肪が肝細胞の3分の1以上になると脂肪肝と診断されます。

 脂肪肝を改善するためには

これはずばり有酸素運動になります。簡単にそして手軽にできる有酸素運動は「ウォーキング」です。

脂肪を燃焼させるには1日20分から30分以上続けることが理想的といわれております。

有酸素運動はほかの運動と比較して脂肪を燃焼させる効果が高いといわれております。忙しくて時間がとれないかたも通勤や買い物のときに意識してウォーキングを取り入れると良いと思います。またこれは週末にまとめてではなく、毎日少しずつ行うようにしてください。

脂肪肝に関してはこちらの記事に詳しくまとめてありますので興味なる人はぜひこちらの記事もご覧ください。

肝機能を高める食材

 肝機能だけではなく生活習慣病に対して効果のある物質にタウリンというものがあります。タウリンには肝細胞の再生を促し、肝臓の解毒機能を強化する効果があります。

タウリンを多く含む食材はしじみやサザエ、ホタテ、マグロ、タコ、やりいか、カニなどがあります。このタウリンは水溶性のため炒め物として摂取すると効率よく摂取することができます。

ちなにに私はしじみの味噌汁がとても好きなのでタウリンを摂取したいときは積極的にしじみを食べるようにしています。皆さんも自分の好みに合った食べ方を探しましょう。

最後に

 肝臓は身体の中で最も重い臓器になります。それにもかかわらず自覚症状があまりないため、気付いた時には症状がかなり進行してしまっていると思うととても怖いですよね。現代は携帯が普及し何か買い物をするのでもインターネットから注文ができるようになるなどとても便利な世の中になりました。

しかし、それと引き換えに運動習慣が減り、身体にとってはあまり良い世の中ではなくなってきました。なのでこれからは各個人が便利な世の中でも自分の身体を理解してしっかりと管理できるような知識と行動が必要になると感じています。

少しでも健康に対して関心のある方のために、これからも自分自身の身体を管理するための必要な情報を発信していきたいと思います。

本日もご覧いただきありがとうございました。

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