はじめに
皆さん、季節の変わり目ですが胃腸の調子はいかがですか。胃腸が調子が悪くなると現れる症状の代表として「便秘」があります。便秘はただ便がでなくなるというだけではなく、身体にさまざまな不調をもたらします。特に日中の仕事中やどうしても外せない用事があるとき便秘でお腹の調子が悪いとつらいですよね。
今回はそんな仕事中でも周りを気にせず簡単にできる腸の動きを促すための方法をお伝えしたいと思います。
便秘とは
便秘症とは「本来体外に排出すべき糞便を十分量かつ快適に排出できない状態」と定義されています。
参照:慢性便秘症診療ガイドライン2017
便秘の原因
- 食事や水分摂取量の不足
- 腸自体に問題がある(例:クローン病など)
- 便を押し出す筋肉の低下
- 大腸の動きが悪い
便秘になると生じる不調
- 腹部膨隆感
- 肌荒れ、吹き出物
- 胃腸のむかつき
- 食欲不振
- 不眠
- 腹痛
便秘についての記事は他にもまとめていますのでぜひこちらの記事も一緒にご覧ください。
便秘になりやすい仕事とは
便秘の原因としてよくみられるのが腸の動きが停滞してしまうことです。この原因として多いのが不動による大腸の蠕動運動の停滞があります。
このような状態になりやすい仕事内容として『デスクワーク』があります。
デスクワークは長時間同じ座位姿勢で仕事をするため腸の動きが停滞しやすい状態となります。また座位姿勢というのは背中が丸くなりやすく、それによってお腹の筋力が衰えやすい姿勢でもあります。
そのため、デスクワークを長期的に行うことによって腹部の筋力が徐々に低下し、結果的に腸の動きが出にくい状態になってしまいます。
良くない座位姿勢の例として『仙骨座り』という座り方があります。そのような座り方を解消するための方法としてはこちらの記事に書いてありますのでぜひご覧ください。
便秘になりやすい場所
まず大腸の長さや形は人それぞれ異なりますが、日本人の平均は約1.5ⅿといわれております。これはあくまでも平均の話であって長い人と短い人では2倍以上違うこともあります。そのため、腸が長い方は当然捻じれやすくなってしまいます。
便秘には水溶性食物繊維
食物繊維とは「人の消化酵素で消化されない、食品中の難消化成分の総体」と定義され、不溶性食物繊維と水浴性食物繊維とに分けられます。
その中で水溶性食物繊維は食品の水分をゲル状にして腸の消化を緩やかにします。また腸にある有害物質も吸着して体外へと排出する作用があります。この水溶性食物繊維は主にコンニャクや海藻類、私もよく食べるオクラなどに多く含まれています。
仕事中でもバレずにできる便秘に効くツボ
便秘になる部分は大腸の中でも後半にある左側の部分(下行結腸、S状結腸)が大半です。
そのため、身体の左右あるツボも便秘の場合は左側の天枢をマッサージするのがポイントになります。
天枢の位置はおへそから指3本分外側の位置になります。
そのため、便秘の時はおへそから指3本分外側(左側)のポイントを軽く押しながら刺激を加えます。
呼吸に合わせて軽く圧をかけながら指でその部位を回すように刺激を加えます。このときあまり強く押しすぎてしまうと刺激が入りすぎてしまい腸の動きをうまく誘導できないため、刺激をする強さは心地良いくらいの強さで指圧をするようにしてください。
また、天枢のポイントを指圧しながら少し周りをほぐすようにしながらマッサージを行ってみましょう。
このツボを押すことで腸の動きが良くなり便秘解消が期待できます。
ツボを押したとき腸が硬い人は少し痛みを感じることがあります。このような症状がある方はツボをゆっくり刺激しながら腸の硬さをとることで痛みが軽減してきますので、その痛みを指標にして腸が柔らかくなるのを感じてもらうといいと思います。
最後に
便秘でお悩みの方は本当に多いと思います。便秘を治すには食事や適度な運動、薬などさまざまな対処法があります。その対処法の中にツボというものも取り入れることでお金をかけずに自分の身体に変化をだすことができます。またツボの良いところはなにかをやりながらついでにできるということです。今回ご紹介した「天枢」はお臍の近くにあるツボなのでテレビを見ながらや仕事中でも片手が空いていれば簡単にできます。またツボに対する治療はマッサージや特別な手技と違い誰でもできるというメリットがあります。なのでツボの治療は知識として知っているか知っていないかだけなんです。今後も内臓に対する知識や情報、手技などをわかりやすくお伝えしていきたいと思います。
本日もご覧いただきありがとうございました。
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