しつこい首凝りの治し方を現役理学療法士が解説します。

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はじめに

現代社会においてとても多い悩みの症状の一つとして首凝りがあります。

この首凝りは酷くなると肩まで痛みが波及したり、頭痛を催してしまうこともあります。すると仕事の集中力が切れたり、ひどい人だと寝込んでしまったりと何気ない日常生活にも大きく影響を及ぼします。

この首凝りは高齢者だけではなく、比較的若いときからこの首凝りに悩まされている人も多いため、さまざまな年代の人に多い症状の一つになります。

この首凝りになりやすい人には特徴があります。

そこで今回はこの首凝りになりやすい特徴を理解することによって長年悩まされている首凝りの症状を軽減する方法についてお伝えしたいと思います。

首凝りになりやすい人の特徴

首凝りになりやすい人の多くにはある特徴があります。

それは頭頸部が前方にシフトしているということです。すると首の後ろ側が短縮し、しわができやすい状態になります。

このように頭頚部が前方にシフトしてしまうと、本来頸椎には前弯というカーブがあるのが理想ですが、それが消失しストレートネックという首の形になりやすくなってしまいます。

頭頸部の理想の位置

頭頚部には理想の位置というものがあります。その位置について今から説明したいと思います。

横から見た時

頭頸部が肩(肩峰)と耳(耳垂)が直線上にある

前から見た時

頭頸部が肩と肩の間に頭頸部がある

ことがポイントになります。

そして前からも横からもどちらからみても共通しているのが

頭頸部が胸椎の延長線上にある

というのがとても大切なポイントになります。

胸椎と頭頚部の位置関係

人は日常生活においてただ立っているだけではなく、下のものを拾ったり、上にあるものに手を伸ばしたり、スマホをみたり、横に手を伸ばしたりといろいろな動きをします。

このような動きの中でも頭頚部が胸椎の延長線上に常にあるように意識することによって首の負担は大幅に軽減することができます。

それでは四つ這い、身体を横に倒したとき、あぐらの時の頭頚部の適切な位置を例として示したいと思います。

まず四つ這いはのときは身体が空間にあるためなかなか頭頚部の位置と胸椎の位置を意識することが難しいですが、図のように頭頚部の位置が正しい状態になると首の負担が大幅に軽減します。

次に身体を横に倒したときの場合です。このときは首だけが横に倒れるのではなく、しっかりと体幹も横に倒す意識を持つことで胸椎の延長線上に頭頚部を位置することができます。

最後に胡坐の状態で胡坐は背中が丸くなりやすいため頭頚部が前方にシフトしやすいですが、あぐらでもしっかりと胸椎の延長線上に頭頚部が位置するよう意識することで長時間の胡坐でも首にかかる負担を軽減することができます。

首のメンテナンスにおすすめ【ピラティス】

首凝りがひどい人のほとんどは身体の姿勢が崩れていることが多いです。しかし、この崩れを自分で自覚して治すことはとても難しいです。

そのようなときにおすすめなのがピラティスになります。

ピラティスとは

身体の深層部にあるインナーマッスルを刺激しながら身体を動かすことによって身体の機能性を高めるもの。

ピラティスといわれても

そもそも自分にやれる自信がない

仕事をしていて継続してやる自信がない

お金がかかりそう

身体が硬いから難しそう

このような悩みや不安でなかなか踏み出せない人が多いと思います。これらの不安を一挙に解決するのがオンラインピラティスになります。

このオンラインピラティスならご自宅で簡単にでき、コストも抑えながら自分のペースで継続して行うことができます。

そこで私が特にお勧めするのがSOELU(ソエル)になります。

SOELU(ソエル)についてはこちらの記事で詳しくまとめていますので、興味のある人はぜひ一度ご覧ください。

首にある頚椎の特性

人の首の部分にある骨は頸椎と言います。そして頸椎は全部で7つあります。

この7つの頚椎は大きく分けて上位頚椎と下位頚椎に分けることができます。

首凝りになりやすい人はこの7つの頸椎がバランスよく動いていないことが多いです。

よくみられる頸椎のエラーは

上位頸椎が伸展(背側面に反っている)

下位頸椎が屈曲(腹側面に反っている)

下位頚椎が屈曲

した状態になります。すると、胸椎から頭頚部にかけて急激に脊柱がカーブしてしまい、頸椎に負担がかかりやすい状態となります。

このように7つの頸椎の動きにエラーが生じると頸椎の負担が増え、痛みを起こす原因となります。

首の負担を軽減する方法

首の負担を減らすには上位頚椎がしっかりと動くことがポイントになります。

そして、上位頸椎を動かすポイントは目線になります。

首を動かす前にまずは動かす方向に目を動かすことによって上位頸椎が動き、7つの頸椎をバランスよく動かすことができます。

ではまず下を向く際にまず首を動かさずに目線だけを下に向けてみましょう。すると図のように首の後ろが少し伸び、頭頚部の位置が胸椎の延長線上に戻りやすくなると思います。

次に目線を意識せずに下を向くようにしてみると頭部が前方にシフトしやすいのがわかると思います。このようにちょっとした頭部の位置のずれが蓄積することによって頸椎に負担がかかり、結果的に首凝りの原因となります。

そのため、頭頚部を動かす際は必ず目線から誘導する意識を常に持つことによって、頸部の負担を大幅に軽減することができます。

最後に

皆さんいかがでしたでしょうか。

普段首凝りが強い人は首周りをマッサージしたり、温めたりして様子を見ることがほとんどだと思います。しかし、根本的にそのような症状を改善するには普段の日常生活での動きを変えていくことが必要不可欠になります。

その一つとして今回は目線の誘導についてお伝えしました。何気ないことですが、意外と目線を意識して動かすのは慣れるまで大変です。

ですが、その動きに慣れてくると首が前方にシフトしてしまったときの違和感に気付きやすくなると思います。すると自然とその動きをしないように身体が反応するようになっていくことで徐々に首凝りの症状が軽減しやすくなると思います。

ぜひ、根気よく試していただけたらと思います。

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