はじめに
皆さんの周りにはタバコを吸う人はどれくらいいますか。最近ではタバコを吸うための喫煙スペースができたり、タバコの価格が高騰したりと喫煙をされている人にとってとても肩身の狭い世の中になってきた気がします。
タバコを吸うことによって気分を落ち着かせたり、一仕事終えた後の気分転換など精神的な安定のために役立つものでもありますが、皆さんはタバコが原因で体内の臓器に負担がかかっていることはご存じでしょうか。
一般的にはタバコを吸うことによって肺の機能が低下するイメージはあると思いますが、それ以外の臓器にどのような影響があるのかなかなかイメージしずらいと思います。
そこで今回はタバコを吸うことによって肝臓にどのような影響があるのかについて説明したいと思います。
タバコに含まれる成分
まず皆さんはタバコにどのような成分が含まれているのかご存じでしょうか。
タバコの煙には、不完全燃焼によって発生する燃焼副生成物が多数含まれており、一酸化炭素やガス状成分をのぞいた粒子状の成分の総体を、タール(たばこのヤニ)と称しています。
そこで今回はニコチンについて少し詳しく説明していきたいと思います。
ニコチンとは
ニコチンはたばこの葉に含まれている化学物質の一つになります。このニコチンにはとても強い依存性があるため、タバコを禁煙しようと思ってもなかなかできないのはそのためです。
またこのニコチンには癌のリスクを高めたり、循環器系の疾患のリスクを高めてしまうという問題があります。
ニコチンはタバコの葉に含まれており、喫煙によって煙から体内に取り込まれます。そして体内に取り込まれたニコチンは血液中に入り急速に全身に広がります。
タバコがもたらす肝臓への影響
タバコには先ほども申し上げたようにニコチンのような体にとって有害な物質が多く含まれています。皆さんはこれらの有害物質を身体をどこで処理しているのかご存じでしょうか。
それはずばり肝臓なのです。
肝臓には解毒というとても重要な役割があります。これは体にとって有害なものを無害のものにするという役割のことを指します。つまり、タバコを吸えば吸う程有害物質が体内に入ってくるため、それを処理するために肝臓にとても大きな負担がかかることは予想できるかと思います。
そのため、タバコを習慣的に吸っている人は気が付かないうちに肝機能が悪化している場合があります。
皆さんは肝臓が身体のどこにあるのかご存じですか。意外と身体の中にある臓器の位置を把握している人は少ないと思います。
肝臓は身体の右下腹部にあります。
体内にある臓器への栄養は血液の循環により補っており、肝臓も例外ではありません。しかし、栄養である血液の循環が悪くなることで肝臓にいく血流量の低下、酸素供給量の低下が起こり内臓機能は本来の力を発揮することが難しくなります。
つまり、タバコを吸うことによって有害物質を肝臓で処理する必要があるにもかかわらず、タバコによって体内の血液循環が低下してしまうというわけです。
結果的に肝臓の機能が発揮されずらい状態で肝臓に負荷がかかり続けてしまうことにつながります。
そのため、タバコと肝機能はとても相性が悪いのです。
肝臓についての記事は他にもまとめてありますので、興味のある人はぜひこちらの記事もご覧ください。
タバコを吸う人に見てほしいポイント
タバコを吸うことによって身体にはいくつかの変化が起こります。その中でも簡単に確認できるポイントとして歯茎の色があります。
健康な人の歯茎の色は一般的にピンク色の綺麗な色をしています。これは歯茎にある毛細血管が透けて見えているためです。しかし、先ほども申し上げたようにタバコの中に含まれているニコチンには血管を収縮させる作用があります。
そのため、タバコを日常的に吸っている人は歯茎の毛細血管が収縮し血液の循環が悪くなることで歯茎が黒く見えるようになります。
最後に
皆さんいかがでしたでしょうか。タバコは身体のさまざまな機能に影響を与えます。しかし、すぐにはその身体の変化は出ないため、気付いたときに大変な状態になっていることも少なくありません。
身体がタバコを吸うことによる弊害として今回は体内の循環が低下することに着目してお伝えしました。体内の循環が低下してしまうと身体が冷え性になったり、免疫機能が落ちたりとさまざまな影響が生じます。そしてその中に内臓機能の低下というものも含まれます。
タバコによるメリットと、デメリットをしっかりと理解し身体に負担のかからない生活を送ることがこれからとても重要になります。今回の記事を読んで少しでもそのお役に立てたら幸いです。
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